千住家の教育白書 (新潮文庫)



千住家の教育白書 (新潮文庫)

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参考価格:¥ 500 (消費税込)


家族と子宝
紹介文にもあるとおり、三人の「世界的芸術家」を育てた母による本です。

深い感動、涙が抑えられない本です。全ての教育(馬鹿)パパママにお勧めします。(ただし、何に気づくかはその人次第ですが・・・)

核家族という言葉が大昔にありましたが、この本で描かれる家庭はそのひとつの理想像であると思います。
しかし家族に留まらないつながりが、親子に生まれるのはなぜか、そんなことに思いをはせてしまいます。

感動の涙なくしては読めません
数か月前にじっくりと読んだわけですが受けた感動の大きさに圧倒されたものですから、しばらく距離を置きながら再読したのですが、最初の時よりも涙腺が弱くなるのはどうしてでしょうか。

ヒロシ、アキラ、マリコ、という無邪気で溌剌とした子供たちの日常をしっかりと見守り続けた筆者の温かい視線が全編に貫かれています。割れたヴァイオリンでコンクールに出場したくだりの臨場感とその後に押し寄せる感動の源泉は、直向きに家族を愛し続けた思いが通奏低音のように流れているからなのでしょう。

「子供を育てるのは、子供自身の自由を基本として、見守るという謙虚な考えに徹しなくては駄目」という千住鎮雄氏の言葉はその通りだと思います。「親」という言葉を分解するまでもなく、見守ることの難しさは体験した者皆が感じていることでしょう。

英才教育、天才への歩み、などを読む前に勝手に思い描いていたわけですが、そんな外野の浅はかな思いとは全く別の次元の優しさと家族への温かい眼差し、そして凛とした生き方に賞賛の声を送るのみです。

日本画家・千住博の映像作品、作曲家・明の温かい楽曲、ヴァイオリスト・真理子の華麗な演奏に感動した経験を持ちますが、この3兄妹の芸術家を育てた千住文子さんの随筆もそれらの作品に勝るとも劣らない感動を生みだしていました。

近視眼的な子育て論争があったり、教育の在り方が叫ばれていますが、それらとは別次元とでもいうべき本物の親の豊かな愛情の必要性を再確認させるものでした。根底に「子供を愛すること」という思いの強さがなくては何事も成就しないと感じさせてくれました。良書という簡単な評価では留まらない感動の書でした。

参考にすべきではない本
息子や娘が有名になって母親として鼻が高いのはわかれが、三流に入らない人々を一流とか天才と見る風潮があるのは知っといていいことである。この点を著者はわからないようである。自分や自分の子供のためにこの世があると思ってるようにもとれる。 買う程の書物ではありません。買うなら古本で十分でしょう。

とてもとても良い本です
これは、いわゆる育児書ではありません。ですが育児書を読んでいるだけでは分からない、育児のもっと先にあるものを大局的に見せてくれます。我が家の子ども達がやんちゃになってきて、子どものしつけに関する本を探していた時に何気なく見つけ、『教育白書』という言葉だけに惹かれて読んでみました。そして1章を読み終える前に魅了されていました。千住家の子ども達が幼い頃には、画用紙で出来た勲章を胸にメガラッパを持って行進し、一緒に狸になって腹鼓を打つ。常に子どもを信じ、子どもの傍に立ち、子どものすることを応援する。と言っても、文子さんご自身の教育理念でそうである、というのではなく、夫の鎮雄さんとのやり取りの中でそういう結果になっていく。『近道を探すな』『背水の陣を敷かせる』『自分の好きなことをするのが一番よい』『何をするにしてもプロ中のプロになれ』『遊び半分の気持ちならやめろ。何事も真剣にやることが大切なのだから…』本書の至るところに千住家の信念が散りばめられています。育児の究極の目的というのは、しつけの良い人間に育て上げることではなくて、その子どもの持っている才能を発揮させて本人が幸せに生きるように導くことである、という当たり前と言えば当たり前、でも育児奮闘中にはついつい忘れがちなことを思い出させてくれました。小さな子どもとの毎日がなんとなくマンネリとしてしまっている、ガミガミと小言が多くなってしまっているお父さん、お母さんに、是非是非読んで欲しい一冊です。

激動の千住家の記録
千住3兄弟の母親が書いた激動の千住家の物語です。ここ最近、本を読んで感激することなどめったになかったのですが、この本は感動してしまいました。この本には力があります。精一杯、家族全員で生き抜いた真実の記録のみが持つ力が。

確かに千住3兄弟を生み出したのは、血筋もあるかもしれない。しかしそれだけではなかった。いかに人間は自律的に頑張れるか、他から強制されてではもちろんなく、また、褒められようとしてではなく、純粋に自分の興味の対象を極めたい、その気持ちだけで、ここまで努力できるのかと、驚きを感じてしまう。

さらに家族を襲う、人並み以上の試練。愛するものを失い、いわれのない非難を受け、時には自ら「背水の陣」をひく。そのような人生の荒波を家族全員で耐え、打ち勝っていく。これは家族の愛の物語でもある。介護につかれ、時に親を疎んでしまうことはあっても、本当に人を愛するとはどういうことなのかを、教えられたような気がする。

月並みな言葉ですが、並みの伝記が束になっても敵わないような、勇気と感動をこの書は与えてくれるような気がします。




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